Q
プラスチックとは何ですか?

プラスチックは、石油などを原料として人工的に作られる高分子化合物の総称です。軽量で加工しやすく、錆びないなどの特徴があり、日常生活から工業製品まで幅広く利用されています。分子が鎖状につながった構造を持ち、その違いによって様々な種類があります。

またプラスチックは必ずしも純粋な高分子だけで構成されているわけではありません。実際の用途に合わせて、強度や耐熱性、柔軟性、難燃性などを高めるために各種の添加剤が加えられることが一般的です。こうして改質された材料も、広い意味で「プラスチック」と総称されています。

Q
プラスチックのメリットは何ですか?

プラスチックは、金属やガラスに比べて軽く、添加剤を加えることで用途に合わせて性質をコントロールすることができます。成形が容易で、複雑な形状の製品を大量生産できます。また、一般的には電気を通しにくい材料です。加えて、透明性や耐薬品性など、多様な機能を付与できるのも大きな利点です。

Q
プラスチックはどのように分類されますか?

プラスチックは大きく2つに分類されます。ひとつは、熱を加えると溶けて再び固まる「熱可塑性樹脂」です。これは、バターやチョコレートのように温めると柔らかくなり、冷やすと再び固まるイメージに近いです。もうひとつは、一度熱を加えて固まると再加熱しても溶けない「熱硬化性樹脂」です。こちらは、卵やクッキーのように、加熱すると構造が変化して固まり、もとには戻らない性質を持っています。当社は特に、この「熱硬化性樹脂」の加工を得意としています。

Q
エンプラとは何ですか?

エンプラは、従来のプラスチックよりも機械的強度、耐熱性、耐久性などに優れた高性能なプラスチックの総称です。金属の代替材料としても使われ、自動車部品や電子機器、精密機器などに広く応用されています。当社の主要な加工材料の一つです。

Q
スーパーエンプラとは何ですか?

スーパーエンプラは、エンプラの中でも特に耐熱性が高く、連続使用温度が150℃以上のプラスチックです。航空宇宙分野や医療機器など、さらに厳しい環境下での使用に耐えうる性能を持っています。PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などがこれに分類されます。

Q
なぜプラスチックが多く使われるのですか?

軽量・高強度・成形性に優れており、コストや加工の自由度も高いためです。さらに、種類によってはリサイクルもしやすく、持続可能な資源利用の観点からも注目されています。

Q
金属からの置き換え例は?

自動車部品、家電の外装、電子基板の絶縁体などがあります。軽量化や耐腐食性向上が可能です。弊社では自動車エンジン部品の実績があります。

Q
高温環境で使えるものは?

熱硬化性樹脂やスーパーエンプラは、耐熱性や耐薬品性に優れているため、高温の環境でも安定して使用できます。さらに、一部の樹脂製品は、特別な認証機関によって耐熱性や難燃性が確認されており、信頼性が保証された材料として安心して利用されています。

プラスチックの豆知識

プラスチックは別称合成樹脂と云います。このプラスチックは、ベルギー生まれの米国の化学者Baekelandが1907年人類初めての工業的重合法によりフェノール樹脂(Bakelite)を開発し、1910年にGeneral Bakelite 社を創立し商品化したのがスタートでした。
その後、色々なプラスチックが発明・商品化されて、特に第二次世界大戦後は石油化学工業の発達に伴って、今日見られるような多種多様な、そして大量のプラスチックが発明・商品化されて来ました。

そのプラスチックは熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂に大別できます。